酒販組合が政府に抗議したという話 何が正しいのか?

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酒販組合が今回の緊急事態宣言における酒類の取引停止の要請に抗議したということがニュースになっています。

 

今回お酒の話だけではなく、金融機関を使った飲食業への今年ともとれる発言ということが炎上し、このことについてもまだ撤回されてない事項として色々と波紋を呼ぶような状態になっています。

 

今は緊急事態宣言期間中でありある程度の制限はしなければいけない状態にはなると思いますが、本当に今回の要請が正しかったのでしょうか。

 

当然今回の政策を実施するにあたり専門家の意見等を踏まえた上で発表しているものにはなるでしょうし、一個人の意見として政府の発表以上の考えが出せるということは考えられないというのは当然のことでしょう。

 

それにしても今回四度目の緊急事態宣言ということで、対応としても好ましくなかったともいえるでしょうし、今回のさらなる要請というものは飲食店いじめ、そして今回の要請に関しては酒類販売業者に対しても無理筋な要求にも見えてしまうところがあります。

唐突すぎる発表

 

今回の緊急事態宣言であったり、要請であったりという内容になりますが基本的にその内容が唐突すぎる、全員とは言わないまでも国民の大多数の理解を得た上で発表しているものとは思えません。

 

国民や各事業者が必ずしも政府よりも賢い考えを持っているとは限りませんので、家前に全員の理解を得ていなかったというのは良いとしても専門家から評価されるような状態にして発表していなければそれは、賢い方法とはいえません。

 

本来日本は、諸外国と比べても根回しが得意ということで、この根回しはあまり良い文化とはされてないところもありますが、今回のような緊急事態には役に立つような流れでもあったかと思います。

 

ですが結果として唐突な発表となり、組合の了解も得られていなければ、補償金に関しても酒類販売業者側に特に用意されることはないというところで、非常に微妙なものがあるように思えます。

 

一般の社員や各経営者までは完全に納得しないとしてもある程度の上位層の納得感が得られマスメディアによってその実効性が説明される、またそれによって起こる損失についても十分に受け入れられるような体制をとっていることが必要とされたのではないでしょうか。

 

繰り返される宣言の有効性は?

 

今回の緊急事態宣言が1回目や2回目ということではなく、もはや4回目というところでその実効性が怪しく思えているというところも今回大きな反発になった原因の一つではないかと思われます。

 

最初の1回であればかなりの人が従ったという事実がありますし、街行く人もほとんどいなくなるということが実際に実現されました。ですが3回目の緊急事態宣言の状態ではもはや人々は普通に街を歩き生活しているような状態であり、宣言をしている状態にもかかわらず、解除してるような日常の状態と全く変わらないものになっていました。

 

本当に緊急事態宣言を発表する効果があるのかどうか、これについてもう少し科学的に数字を持って実証してそのことを発表し、多くの専門家であったり国民の大半がそのことについて納得することが必要とされているのではないかと思います。

 

この効果が不明瞭なのにもかかわらず今回4回目の緊急事態宣言が発表され、そして飲食業界や、酒類販売業界に対して明らかにダメージを与えるようなことを行った。そして未だにこのことは撤回されていない。これは大きな反発を受けて当然のことではないかと思われす。

 

本当にお酒が原因なのか

 

今現在の感染拡大の状況の根本原因として、複数の人が集まってお酒を飲んでいるのが原因というのは本当に正しいのでしょうか。

 

お酒を飲むといっても必ずしも大人数で騒ぐようにお酒を飲むとは限りません。二人きりである程度静かにお酒を飲むというようなことも十分考えられるでしょう。またお酒でなくても、ソフトドリンクでも大騒ぎをして、感染拡大に影響するということも十分考えられるはずです。

 

本当に一律に飲食店に対して規制をして、お酒を全て制限してしまうというところが正しいのかどうか。これにはかなり怪しい点があります。

 

もしこの規制が正しいのであれば、そのことについて科学的、医学的に正しいことを示した解説を行う等をして、理解を深めることが求められているような気がします。

 

本当は専門家が入念な議論を重ねて、その中には科学的根拠も含めて今回の決定をしているのかもしれませんが、細かい説明がない状態で今回の状況を見ると、どうしてもオリンピックを含めて行き当たりばったりな対応をしているように見えてしまうのです。

 

今回の件への反応は?

 

今回の反発に関するニュースへの一般の方の反応としてはどのようなものがあるのでしょうか。

 

・大臣の更迭を求めたい。元々感染症について専門知識を持たない素人が指揮をとっているということ自体が無理ではないか。この失態というのは許されるミスではなく更迭することが必要。この政権には怒りしかありません。

 

・今更発言を引っ込めても本来このような反発がなければそのまま金融機関を通じて圧力をかけるつもりだったということは間違いない。このことは苦しんでいる国民に対しては絶対許されない行為だと思う。とても納得できる行為ではない。

 

・抗議だけではなく次期選挙で関係者全員を含めて政権に対して反対票を叩きつける必要があるのではないか。このことは抗議で済む問題とは思えない。

 

・コロナが発生したこと自体は自然災害かもしれないがこの約1年の政府の対応は人災とも言えると思われることが多々ある。次回選挙では惨敗してもらう必要がある。

 

このようなコメントが主要なコメントとして出ていることが確認できています。その内容としても至極真っ当なものであると言えるのではないでしょうか。

 

コロナの問題に対してどのように対応するかというのは必ず意見が分かれるところになります。ワクチンだって打ちたい人と様子を見たいというのは意見が合わない状態になりますし、どこまでを規制すればいいのかというところも大きく意見が別れるものになるでしょう。

 

絶対的な正解がないという問題になりますので意見が分かれるのは仕方がないことですが、その両方の案であったりその政策を実施することによって起こるメリットデメリットがしっかりと解説されていないため、唐突な発表によって一国民がオリンピックのために無理矢理いじめられているような状態が作られているように見えてしまうのです。

 

感染対策を完璧にすれば営業続けてもいいのでは

 

今回の各お店への制限に関しては感染対策を完璧にしているような状態であれば営業を続けても良いのではと考えられるところはあります。

 

さすがに大人数でのコミュニケーションに使うというところはよくないというのは当然として、一人飲みであったり二人で静かに飲むということは感染対策を完璧にしていればそれほど大きな問題になるということは考えにくいのではないでしょうか。

 

もし二人でも大きな問題になってことであればそれはお酒に限った話ではなく日常的に生活をしていても同じく感染をしてしまうということになり飲食店だけに制限を課すというのは不公平という話にもなってしまいます。

 

今回はもはやオリンピックも始まってしまうというところで、これから先良い方向へ改善するということはなくそのままオリンピックが終わるまで走り続けるしかないのかもしれません。

 

ですがこのようなことを今後もずっと続けているのであれば政権に問題があるというよりは、もはや日本全体の方針としてこの方向で行くのは正しいのかということを疑わなくてはいけない時が来てしまうのかもしれません。

 

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