通信違約金上限が1ヶ月に変更 影響は大きいのでは?

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7月12日のニュースになるのですがインターネットの通信サービスの解約の違約金について上限を1ヶ月に制限するような方針が示されていると報道されました。

これはまた一つの大きな変化になっていくのではないかと思っています。

これまで政府は携帯電話料金の見直しということで積極的に関与を行っており、その結果三大キャリアがahamo,povo,linemoと格安なプランを用意し、格安SIMに移行しなくても安い料金でスマホを使えるような世の中に変わりました。

これは多くの人にとって良いことだったと思うのですがその時にそのまま特に何の影響も受けずにいたのがインターネットの料金です。スマホと同様に今ではインターネットの通信料金も必要なインフラとして普及しているものになっています。

スマホだけで生活しているという人も中にはいるかもしれませんが、自宅に光回線を引いていて、たとえ使ってるのはスマホだけであっても wi-fi 接続をしているという人は大変多いのではないでしょうか。またパソコンがある人にとっては光回線で接続しているのはほぼ常識的な使い方となっているかと思われます。

自分回線をモバイルwi-fiで使うというような使い方もないことはありませんが、 一般的に YouTube などの動画をたくさん見るということであれば光回線を使うのが標準的だと考えられます。

今回の解約違約金上限1ヶ月というのはまた通信業界を大きく揺るがす可能性が出てくるのではないでしょうか。

 

一度契約した回線を変更しにくかった

スマホも一度契約したキャリアから他のキャリアや格安 SIM に変更するというのなかなか面倒なものがありましたが、光回線などの通信回線に関しては面倒かつ違約金の問題もある、そういうところがありました。

光回線に関してはただ書面での契約だけでなく実際に作業員が自宅に来て工事をしなければいけないものがあるため、ただでさえ解約、変更しにくいものがあります。

さらに違約金の金額が思った以上に高く場合によっては数万円レベルの違約金が発生するということも珍しくありません。当初の工事費を無料にする代わりに比較的短期間での解約を行うとその工事費が解約料金に乗ってきてしまいかなり高額になるというようなケースです。

今回の解約違約金上限1ヶ月という話によって解約をするためのハードルが少しだけ下がってくれることになり、回線業者の乗り換えが活性化することはあるかもしれません。

スマホよりも料金が話題になりにくい

光回線の料金はスマホよりもどうしてもその料金は話題になりにくかったりもするものです。

スマホの方が同じインフラといっても持ち歩くということで話題にもなりやすいでしょう。どんなスマホを使っているかとかどんなキャリアを使ってるか、料金はどのくらいかなど日常の会話の中で自然に出てくるものにもなりますので消費者がそれぞれ意識しやすいものになっています。

ただ自宅で使う光回線料金についてはどうでしょうか。首都どこの光回線を使ってるかの話をすることなんて1年の中でどのくらいあるでしょうか。使っているパソコンのメーカーぐらいでしたら話をするかもしれませんが、そのぐらいであってこのことについて詳しく話しあったりするのは一部のマニアな人々ぐらいしかいないような気もします。

最近ではガジェット系等の雑誌でも通信料金の見直しなどはよく特集される内容の一つとなっていますので、今回の上限が変わることが起これば通信料金の見直しを固定回線、光回線版としてもテーマに上がってくるということがあるかもしれません。

品質の差はどの業者もそこまで大きくない

光回線の特徴として感じるのは品質の差がどこの業者もそこまで大きくないということです。一部異様に繋がりにくいとか、 繋がってもその速度が遅くて使い物にならないというようなところもあるでしょう。

ただしそれは本当にごく一部の業者の話であり、ほとんどの業者が普通に動画を見る程度では全く問題なく普通に見ることができるようになっています。家族全体で使用したとしても全くその品質に問題はないというのは当たり前です。スマホの通信回線でさえ、もはや相当な品質を担保できているところがありますし、固定回線であればそのレベルはさらに上がるということで、ほとんどの業者が良い品質のサービスを提供できています。

実際の速度に関しては業者ごとに差があったりはしますが、ほとんどの人の利用方法が動画を見る程度である以上、その差というのはほぼ気にならないものです。

正直動画を見るのに100Mbpsの速度でさえ、十分すぎるものです。今ではそれが理論値では1Gbps、10Gbpsと上がってきてることもあり、実行速度でも1Gbpsに近づいているとややオーバースペック気味になっています。

スマホが5G回線が普及して新しく大量に容量を消費するようなコンテンツの誕生が期待されているように、今後光回線も超大量の通信量を必要とするようなサービスが出てくるかもしれません。 

その時はまた動きが変わるかもしれませんが、現時点においては Netflix等の動画配信サービスがスムーズに見れるような速度を出ていればそれ以上の速度を必要とする人たちは一般的にはあまりいないのではないかと思われます。

どの業者も同じような速度が出ると思うと、なかなか乗り換えをしようという気も起こりませんし、料金もどこでも均一のものとなってしまい価格競争が起こりにくくなってしまいます。

業者側もサービスの見直しを迫られる

今回の解約違約金上限1ヶ月ということが実現されれば各回線業者からもサービスの見直しを迫られることになります。今まで解約違約金をタップすることで成り立っていたサービスの料金体系を変更せざるを得なくなるため、新たな競争が始まるかもしれません。

話題性が無くなってくれば今停滞していると思われるサービスの質や料金、中身についても変わっていくということも考えられます。

解約違約金が安くなるということもいいことですが、光回線の料金について今の状態が本当に一番適切なのかどうなのかというと分からないですよね。実は料金をよく調べてみるとスマホ2台分くらいの月額利用料を支払っているという人も多くいるはずです。

これだけの品質を担保できているのだから当然という考えもあるかもしれませんが、スマホが安くなるのであれば固定回線ももう少し安くなってもおかしくはない金額なのかもしれません。

料金を下げることによって各業者が疲弊してしまうということを望んでいるわけではありませんが、これをきっかけとして固定回線の分野に関しても何か動きの出てくると消費者にとっては良い結果が出てくるかもしれませんね。

いずれにしてもこの見直しは今新しく話が出たばかりであり具体化するにはまだまだ先の話となるかと思います。

世の中を見ると今目の前のコロナ対策をどうするか、経済対策をどうするかというような話が重要であり、固定回線料金の見直しを求めている人はあまり多くはいないかもしれません。まだまだ先の話となるということを言いましたがこのようなことが少しずつ起こっていけば、サービスの質の変化とともに、技術的な進化も持たしてくれる可能性も出てきます。

今後どのような話も出てくるかこの件に関しては注目していきたいと思います。 

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