コロナ禍で面接が進まない 内定率45.7%

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2020年5月時点の就活についてはコロナ影響によって混沌とした状態になっています。

5月26日発表のニュースでは5月1日内定率が45.7%になったというものが発表されました。

このことはどのように読めばいいのかについて考えてみます。

内定率が45.7%という事態に

2020年5月1日時点での内定率がコロナの影響によって45.7%になったということ。

この数値を聞いて低いのか高いのかの判断は難しいです。
大学生の半分も決まっていないというのは低いようにも思えますが、まだ5月頭のこと。

極端な話卒業までに内定が決まっていれば問題はありません。
また、コロナの影響で遅くなったとしても、たとえ2~3ヵ月の遅れが発生したとしても実質上、特に問題はないのかなと考えられます。

旅行の日程であったり、そうしたものの影響はないとはいえませんが、それは就活に限らず誰もが経験する問題であり、就活であればそこまでの影響はありません。卒業旅行の時期はまだまだ先すよね。

実際のところ昨年との比較では前年より5.7ポイント低下ということで確かに内定率は落ちてはいますが、この程度であれば十分リカバリーができる範囲なのかなと思います。

Web面接により多少はカバーできている?

企業と就活生が直接会って面接するというのが難しい状態が続きました。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、これからもそこまで面接を継続するのかは難しいところがあるでしょう。

毎日顔を合わせる社員であれば、ソーシャルディスタンスを取りつつ、業務継続はできるかもしれませんが、就活生とはほとんどの人が一期一会で次々に新しい人と面接をしなければいけません。

そう考えると、あまり面接を続けるのは得策ではなく、今後もWeb面接は一定の割合残ることも考えられます。
コロナ問題が起こった直近にも関わらずWeb面接を開始したところは多く、上手くそれによって採用活動が進み内定を出すことができているといえるでしょう。

ただし「オンライン選考で内定まで出すのは難しい」という意見も出ています。

確かにオンラインでも面接は実施することはできますが、その人となりを見るのはかなり難易度が上がるという印象はあります。

面接でも人は読めない、オンラインだともっと読めない

就活で面接をすると、採用のプロは相手がどんな人かすぐにわかってしまう。

こんなことが言われていたりしますが、実際にはそこまで本当に人を見抜けているのかどうかは相当に怪しい部分があります。

面接の場だけよくて、入社したら全然仕事ができなかったし、全く良くなかったなんて人はたくさん見てきました。

面接だけでほんの10分かそこらで表面的な話をするだけ。
しかも新卒の場合は、過去の経歴もないので、ポテンシャル採用ということでその人が成長しそうと勝手に判断するだけ。

これは正確に判断できるという方が無理があるような内容に思えます。

対面の面接でも大変だとは思いますが、これがWeb面接になるとさらにわかりにくいというところはあります。

昨今のzoom等はかなり通信環境はよくなってきているなということは感じますが、それでも本当に細かいニュアンスレベルの話をするのは、あと何かが足りないと感じます。

これは技術の問題ではなく、物理的に難しいものなのかもしれません。
その場にいればわかる空気感のようなものがわからなくなるというようなものでしょうか。

オンラインだとさらに今までよりもその場を取り繕うことができてしまって本質がわかりにくくなるということ。

オンライン面接だけで最終的な内定を出すことに企業が躊躇してしまうというのもわかる気がします。

就活生はコロナだからと油断しないこと

就活生はちょうどコロナの時期に巻き込まれて大変な思いをしたとは思いますが、コロナだから仕方がないなんて考えていてはいけません。

そのような考えは就活で負けることを意味します。
仕方がないといっても、今年度の新卒採用数が急激に変化するわけではありません。

そして採用数が変化しようと、選考時期がずれようと、自分自身が内定を取らなくては何も変わりません。やる人はどんな災害が起ころうとも努力を続けています。

コロナだから就活が遅れても仕方がない、内定が取れなくても仕方ないというような気持ちを持ってしまうと、いつのまにかコロナ中でも工夫して選考を続けている企業を逃してしまったり、ふとした油断から本来は合格できるはずだった会社の選考に落ちてしまうというようなことも起こります。

災害だから大変なんだという考えは、自分自身を油断させるだけであり、自分自身の就活にとって何もメリットはありません。

就活なんて売り手市場のときもあれば氷河期もありますし、そのときどきによって変わりますが、優秀な人は何が起こっても関係なく内定を取りにいっているわけです。

余計なことに惑わされずに自分がやるべきことをしっかりとやるようにしていきましょう。

これから回復に向け内定率も上昇する?

今後の就活状況はどうなっていくのでしょうか?
これはおそらくですが、コロナによる問題が解消され、徐々に状況は回復、内定率も上昇してくると考えられます。

直接の対面の面接も可能になれば、内定を出せる企業も多くなってくるでしょう。

コロナ次第で第二派、第三派ということが起こるというのももちろん考えられますが、それまでにはタイムラグがあるでしょうし、一通りの通常の内定はそろうのではないでしょうか。

コロナ問題に関しては素人が答えを出せるものではありませんし、専門家でも今その答えを出せるのかは難しいのかなとは考えられます。

ただすぐに第二派がこない限り就活としては状況は良くなっていくでしょう。

学生側としてはとにかく目の前のことを頑張るしかありません。
何が起こったところで、会社に対する熱意、志望動機としっかりとした自己PRがあれば恐れることはありません。

内定倍率が上下することはありますが、全員が就活ができなくなるなんてことはありませんし、しっかりと上位層の学生に入るということ、これまでの頑張りを続けていけば、今決まっていない人もゴールが見えてくるはずです。

→ 就活に向いていない人のための攻略法は?

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